「順番を待つ・交代する」が楽しく身につく!衝動性をコントロールする実行機能と運動療育のアプローチ

「すべり台やゲームの順番が待てず、お友達の前に割り込んでしまってトラブルになる」

「『自分の番が一番じゃないとイヤ!』と泣き出してしまい、集団活動になかなか入れない」

「おもちゃを独り占めしてしまい、『どうぞ』と交代することが難しい」——

集団生活や公園遊びの中で、「順番を待つこと」や「お友達と交代すること(ターンテイキング)」は、お友達との良好な関係を築くための大切なステップです。
しかし、発達特性のあるお子さんにとって、「やりたい!」という強い気持ちをグッと堪えて待つことは、私たちが想像する以上に高いハードルである場合が少なくありません。

順番が待てないのは、決して意地悪や自分勝手な性格だからではなく、脳のブレーキ機能である【抑制機能(実行機能)】が発達の途中段階にあるサインです。
環境を少し工夫し、遊びの中で楽しくブレーキの練習を重ねることで、お子さんは驚くほど上手に順番を守れるようになります。

今回は、お子さんが順番を待つのが難しい発達的な理由、ストレスなく待てるようになる視覚・空間の工夫、そして運動療育TAKUMI(たくみ)で実践している「ストップ&ゴー」の楽しいトレーニングについて詳しく解説します!

なぜ「待つこと・交代すること」が難しいのか?発達特性の視点から紐解く

まずは、お子さんの心と脳の中で何が起きているのかを温かく理解することから始めましょう。

目の前の刺激に飛びつく「衝動性」と脳のブレーキ機能

楽しそうな遊具やおもちゃが目に入った瞬間、脳内で「やりたい!」というアクセルが一気に全開になります。前頭葉が司る「今はまだ待とう」というブレーキ(抑制機能)が追いつかないため、考えるより先に身体が動いてしまいます。

「いつ自分の番が来るのか分からない」という見通しの不安

ただ「後ろに並んで待っててね」と言われるだけでは、自分の番が本当に回ってくるのか、あとどれくらい待てば良いのかが分からず、強い焦燥感に襲われます。また、おもちゃを相手に渡すと「もう二度と返ってこないのではないか」という不安から手放せなくなることもあります。

待っている間の「手持ち無沙汰」が苦痛になる

何もせずじっと立って待つという行為は、エネルギーにあふれる子どもたちにとって非常に退屈で苦痛な時間です。待つ時間に「やること(役割)」がないため、手遊びを始めたり列から離れてしまったりするのです。

 

叱らずに自然と並べる!「待つ環境」と「ターンテイキング」の工夫

「ちゃんとしなさい!」「並びなさい!」と叱る代わりに、お子さんが安心して待てる仕掛けを用意します。

並ぶ場所がひと目でわかる「足型マーク」と「待機イス」

床にカラフルな足型シールやフープを置いたり、順番待ち専用の「待機イス」を並べておくことで、「どこに立てば(座れば)いいのか」という空間的な境界線が明確になります。視覚的なガイドがあるだけで、割り込みや列の乱れが劇的に減ります。

待つ時間を楽しく変える「応援団・タイマー係」の役割づくり

順番を待っている時間を「ただ我慢する時間」から「参加する時間」へと変えます。「お友達がゴールするまで手拍子で応援しよう!」「10秒数えるカウント係をお願い!」と役割を持ってもらうことで、待っている間も主役として活動に集中できます。

「貸したら必ず返ってくる」安心感を育む大人とのキャッチボール

いきなり子ども同士でおもちゃの貸し借りをさせるのではなく、まずは指導員や保護者との間で「はい、どうぞ」「ありがとう、お返しするね」と数秒で必ず手元に戻ってくるやり取りを繰り返します。「交代してもまた自分の番が来る!」という確かな信頼感がターンテイキングの基礎になります。

 

 

運動療育で楽しく鍛える!脳のブレーキ「抑制機能」プログラム

運動療育TAKUMI(たくみ)では、遊びの中で自然と衝動コントロールが身につくプログラムを毎日実践しています。

合図に合わせてピタッと止まる「ストップ&ゴー運動」

音楽が鳴っている間はマットの周りを元気に走り、音が止まったらフラミンゴのように片足でピタッと止まるゲームや、「だるまさんがころんだ」の要素を取り入れたサーキット運動を行います。全身の筋肉を動かし、合図で瞬時に動きを止める体験が、前頭葉の抑制回路をダイレクトに活性化させます。

お友達と息を合わせる「バトンタッチ・リレー遊び」

お友達が走ってきてタッチしてくれたら自分がスタートするリレー遊びや、2人で1つのボールを運ぶ協力ゲームを通じて、「相手を待つこと」「順番をつなぐこと」の楽しさと達成感を全身で味わいます。

 

順番待ち・交代支援に関するよくある質問Q&A

保護者様や求職者の皆様から寄せられる疑問にお答えします。

Q:一番になれなくて泣き崩れてしまった時はどう声をかければ良いですか?

A:「一番になりたかったんだよね、悔しかったね」とまずは気持ちを受け止めた上で、「じゃあ次のゲームでは最初のスタート係をやってみる?それとも最後のアンカーというカッコいい役に挑戦してみる?」と、一番以外にも特別な価値があることを伝えると、スッと気持ちを切り替えられることが多くあります。

Q:集団指導の経験がなくても、子どもたちのトラブルを防げますか?

A:はい、ご安心ください!イニシアスでは少人数制の手厚い人員配置を行っており、複数名のスタッフで子どもたちを見守ります。環境設定のノウハウが確立されているため、未経験からスタートしたスタッフも穏やかに楽しい集団活動をリードしています。

子どもたちの「お友達と遊べて楽しい!」を育むやりがいを体感しよう

最初は順番が待てずに泣いていたお子さんが、お友達に「どうぞ!」と笑顔でバトンを渡し、ハイタッチで喜び合う瞬間は、支援者として胸が熱くなる最高の宝物です。イニシアスで、子どもたちの社会性と優しい心を一緒に育てていきませんか?


【まとめ】
順番待ちや交代(ターンテイキング)の力は、視覚的な環境調整と楽しいストップ&ゴー運動によって無理なく育むことができます。子どもたちの小さな成長をチーム全員で喜び合える職場で、新しい一歩を踏み出しましょう!

「今の職場環境を見直したい」「新しい療育に挑戦してみたい」とお考えの方は、ぜひ施設見学やエントリーへ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

皆様からのご応募を心よりお待ちしております。

子どもたちの「できた!」を支える仕事に挑戦してみませんか?

TAKUMI(たくみ)を運営するイニシアス株式会社では、
保育士・児童指導員・児童発達支援管理責任者・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、
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