理学療法士は、国家資格が必要な職業です。
しかも、資格を取得するためには、条件も設定されているため、事前に必要な情報を正しく理解する必要があります。
この記事では、理学療法士の資格取得について、関東地方・関西地方に多くの教室を展開する児童発達支援・放課後デイサービス「TAKUMI」を運営するイニシアス株式会社の石垣が詳しく解説します!
目次
理学療法士は国家資格が必須
理学療法士として働くためには、国家資格が必須です。
医療行為である理学療法を行う場合、理学療法士の国家資格保有者でないと理学療法は行えません。
そのため、運動療法や物理療法を無資格で行ってしまうと、違法行為となります。
国家資格をもつ理学療法士が、医師の指示にもとづいて理学療法をおこないます。
理学療法士の国家資格試験の概要と難易度
この章では、理学療法士の資格試験について概要や難易度、合格率などより詳しく解説します。
試験概要
試験日 | 年1回、毎年2月に実施(2日間) | |
開催場所 | ・全国8ヵ所
・北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・香川県・福岡県・沖縄県 |
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試験時間 | 2時間40分(午前・午後) | |
試験内容 | 【一般問題:160問】
・解剖学・生理学・運動学 ・病理学概論・臨床心理学 |
・リハビリテーション医学
・臨床医学大要および理学療法 |
試験 | ・マークシート形式
・重度の視覚障害がある方は、口述試験及び実地試験を受験(実地問題の代わり) |
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採点 | 一般問題は1問1点、実地問題は1問3点、総得点は280点 | |
合格ライン | ・合格基準は総得点の60%程度
・実地問題で35%程度は得点が必要 |
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合格発表 | 3月下旬ごろに厚生労働省のホームページにて発表 |
合格率・難易度
2019年
(54回) |
2020年
(55回) |
2021年
(56回) |
2022年
(57回) |
2023年
(58回) |
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受験者数 | 12,605人 | 12,283人 | 11,946人 | 12,685人 | 12,948人 |
合格者数 | 10,809人 | 10,608人 | 9,434人 | 10,096人 | 11,312人 |
合格率 | 85.8% | 86.4% | 79.0% | 79.6% | 87.4% |
合格率(新卒者) | 92.8% | 86.4% | 86.4% | 88.1% | 94.9% |
直近5年間の合格率は80~88%と比較的高い傾向にあります。
うち新卒者は、86~94%。
しっかり受験対策し試験に臨めば、合格は難しくないでしょう。
理学療法士国家資格の受験資格
この章では、理学療法士国家試験受験のために必要な条件を解説します。
学歴による要件
理学療法士の国家試験を受験するためには、以下の条件となります。
対象者 | ・高校を卒業した者
・高卒認定を受けた者 |
条件 | 【厚生労働省と文部科学省が所管する養成施設】
・4年制の大学を卒業 ・3年制の短大を卒業 ・3年制もしくは4年制の専門学校を卒業 ・特別支援学校(視覚障害者が対象) |
理学療法士になるには、最低でも3年間は養成校に通わなくてはいけません。
ただし、作業療法士の資格がある場合は、養成校での勉学期間を2年以上学べば受験資格が得られます。
経験・経歴による要件
社会人として働きながら理学療法士を目指すことも可能です。
厚生労働省と文部科学省が所管する養成施設で、3年以上学び卒業しなくてはなりません。
理学療法士は、通信課程を通して学ぶことができないため通学が必要となり、社会人の場合、大学よりも専門学校を選ぶことをおすすめします。
夜間部を設けている養成校もあるため、自分の状況に応じて通いやすい専門学校を探しましょう。
公益社団法人日本理学療法士協会:理学療法士養成校一覧
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まとめ
理学療法士になるには、国家試験に合格する必要があります。
国家試験を受験するために必要な条件は、高校を卒業するか高卒認定の資格および厚生労働省と文部科学省が所管する養成施設で3年以上の学習実績が必要です。
自身の状況に合った養成施設を選択し、効率的に資格取得に向けたプランを立てましょう。
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