【社会福祉士資格】資格の概要・取得の難易度や取得後の活用法を解説

社会福祉士として働くには、国家資格の取得が必須です。

これから社会福祉士を目指す方は、資格の概要がイメージしにくいのではないでしょうか?
また、資格取得後どのように就職や転職に活かせるのかも、イメージがわかない方が多いかもしれません。

この記事では、関東・関西に展開する児童発達支援・放課後等デイサービス「TAKUMI」の下田が、社会福祉士の資格の概要や活かし方を解説します!

社会福祉士として働くには資格が必須

社会福祉士として働くには、国家試験に受からなければなりませんが、受験資格の要件を満たさなければ試験を受けられません。

受験資格の取得方法は、経歴によって異なります。

社会福祉士資格の試験概要

社会福祉士の国家試験の概要は、以下のとおりです。

  • 願書提出:例年9月上旬〜10月上旬
  • 試験日程:例年2月上旬
  • 合格発表:例年3月上旬
  • 受験資格:詳細は「社会福祉士の受験資格取得できる4つのルート」の章で紹介
  • 試験科目:19科目

試験は、幅広い範囲が出題されるので、しっかりとした対策が必要です。

試験の難易度・合格率

社会福祉士の国家試験は、福祉専門職の試験の中でも難しいとされています。

社会福祉士の直近の合格率は以下のとおりです。

  • 2024年:58.1%
  • 2023年:44.2%
  • 2022年:31.1%

例えば、介護福祉士の過去5年間の合格率は70%以上、精神保健福祉士は60%以上です。
社会福祉士は、それらよりも合格率が低く、難易度は高いといえます。

社会福祉士の受験資格取得できる4つのルート

社会福祉士の国家試験の受験資格を得られる方法は少々複雑なため、どの方法で受験資格を得るかを事前に確認した上で、進路を決定するのがよいでしょう。
受験資格を得るための方法をご紹介します。

福祉系大学等で4年勉強するルート

4年制の福祉系大学・大学院・専修学校を経て、受験資格を得る方法は下記の2つです。

  • 4年制の福祉系大学・短期大学で「指定科目」を履修・卒業
  • 4年制の福祉系大学・短期大学で「基礎科目」を履修・卒業+短期養成施設で6カ月以上修学

基礎科目のみ履修する場合、養成施設で学ぶ必要があります。

福祉系短大・専修学校で勉強するルート

福祉系短大や専修学校で「指定科目」を履修・卒業し、相談援助実務経験を積めば受験資格を得られます。
相談援助実務経験は、卒業する短大・専修学校が3年制なら1年間、2年制なら2年間必要です。

短期養成施設で勉強するルート

短期養成施設を経て、受験資格を得る方法は下記の3つです。

  • 福祉系短大や専修学校で「基礎科目」を履修・卒業+3年制なら1年間、2年制なら2年間の相談援助実務経験+短期養成施設で6カ月以上修学
  • 社会福祉主事養成機関で2年以上修学+相談援助実務を2年以上+短期養成施設で6カ月以上修学
  • 身体障がい者福祉司・査察指導員・児童福祉司・老人福祉指導主事・知的障がい者福祉司の実務を4年以上経験+短期養成施設等で6カ月以上修学

どの場合も、短期養成施設等で6カ月以上学ぶ必要があります。

一般養成施設で勉強するルート

一般養成施設を経て、受験資格を得る方法は下記の3つです。

  • 一般の4年制大学を卒業+一般養成施設で1年以上修学
  • 一般の短大を卒業+3年制なら1年間、2年制なら2年間相談援助実務を経験+一般養成施設で1年以上修学
  • 4年以上相談援助実務を経験+一般養成施設で1年以上修学

福祉系ではない大学や短大を卒業する場合は、このルートになります。

社会福祉士資格を活かせる仕事

社会福祉士の資格を活かせる具体的な分野と施設の例を、いくつかご紹介します。

児童分野

  • 児童相談所
  • 放課後等デイサービス

高齢者分野

  • 介護保険施設
  • 地域包括支援センター

障がい者分野

  • 身体障がい者更生相談所
  • 身体障がい者福祉センター

その他の分野

  • 更生保護施設
  • 保健所

社会福祉士として働きたい場合、どんな施設で働きたいのかイメージしておきましょう。

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まとめ

社会福祉士になるためには、受験要件を満たしたうえで国家試験に合格する必要があります。
受験要件は福祉系の大学や短大を卒業しなくても、実務経験を積むことでも取得可能です。

この記事を参考に、自身に合った方法で社会福祉士を目指してください。

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