スクールカウンセラーとは、子ども・保護者・教職員などを対象に、心の問題と向き合い、解決を目指すサポートをする「心の専門家」です。
学校で勤務し、さまざまな業務を通じて、心の健康をサポートしています。
この記事では、児童発達支援・放課後等デイサービス「TAKUMI」の事業部長・石垣が、スクールカウンセラーについてわかりやすくご紹介します。
目次
スクールカウンセラーとは
スクールカウンセラーとは、対象者の抱えている悩みを受け止め、専門知識を用いたカウンセリングを担う職種です。
心の専門家として、子ども(児童・生徒・学生)・保護者・教職員など、学校に関連するすべての人と接します。
まずは、スクールカウンセラーの具体的な仕事内容・勤務先・給料について確認しましょう。
スクールカウンセラーの役割・仕事内容
スクールカウンセラーが担う仕事内容は多岐にわたるものの、主に下記の7項目が挙げられます。
- 面接相談(カウンセリング)・・・対象者からの相談を受ける
- コンサルテーション・・・適切なアドバイスやコメント、分析を実施する
- カンファレンス・協議・・・校内会議や報告会へ参加し、情報を共有する
- 研修・講話・・・講演・講話・ワーク式などの研修・講話を通じた周知活動
- 査定(アセスメント)・見立て・調査・・・相談者に対する検査や、見立ての伝達、スクリーニング調査の実施
- 予防的対応・・・ストレスチェックやストレスマネジメントなどを通じた、症状・問題行動に対する予防の実施
- 危機対応・危機管理・・・事件・事故・災害など、緊急対応における心のケアの実施。スーパーバイザーへの報告と支援要請
このうち、もっとも中心的な業務はカウンセリングとコンサルテーションのふたつです。
スクールカウンセラーの勤務場所
スクールカウンセラーは、その名のとおり、全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校などで勤務します。
またなかには、大学の学生相談室で勤務する場合もあるでしょう。
スクールカウンセラーの勤務時間は規定によって限定されているため、非常勤として勤務し、複数校を掛け持ちで担当する傾向にあります。
スクールカウンセラーの給料
厚生労働省の運営する職業情報提供サイト「jobtag」によると、スクールカウンセラーの平均年収は579.8万円です。
そのうち、ボリュームゾーンは月収28~29.9万円、次点で月収30~31.9万円となっています。
また年代でいうと、もっとも多くの収入を獲得しているのは40~44歳の年収691.52万円となりました。
スクールカウンセラーとして勤務するために必要な資格
スクールカウンセラーとして勤務するために必須の資格はありませんが、採用に際しては、一般的な傾向として以下のいずれかを満たしている必要があります。
臨床心理士または公認心理師の資格を取得している
精神科医として勤務できる
臨床心理に対し、高度かつ専門的な知識・経験を有しており、大学の学長・副学長・教授・准教授・講師などの職に就いている人。またはその職にあった人
もっとも一般的なのは、1つめの心理系資格を取得する方法です。
ただし資格を取得するには、大学や大学院で指定のカリキュラムを修了する必要があります。
公認心理師の資格要件は「公認心理師になるには?資格取得のルートを3分でチェック!」でご紹介しているため、スクールカウンセラーを志す方はあわせて確認しておきましょう。
子どもの心をケアする「児童指導員」という選択肢
スクールカウンセラーは非常勤雇用が多いため、十分な収入を得るには、複数の仕事を掛け持ちする傾向にあります。
しかし「それではたいへん」「心のケアに集中できる環境で働きたい」といった場合には、児童指導員という選択肢もご検討ください。
児童指導員は、児童発達支援施設や放課後等デイサービスをはじめとした施設で、支援を必要とする子どもを対象に療育を担う仕事です。
スクールカウンセラーと同様に、心理系学部で学ぶ知識・スキルを活かして子どもの心をケアします。
児童発達支援・放課後等デイサービス「TAKUMI」では、心理学や教育学などについて学んだ方を対象に、社員として児童指導員を募集しています。
ご興味のある方は、「TAKUMI」または「RECRUITING SITE」から詳細をご確認ください。
まとめ
スクールカウンセラーとは、子どもや教職員・保護者などに対し、カウンセリングやコンサルテーションをする専門職種です。
仕事内容は多岐にわたり、心の専門家として大きな役割を担っています。
ご紹介した内容を踏まえて、ぜひ後悔しないキャリア・進路を選択してください。
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