多動症はADHDの症状の1つで、診断の付き方はお子さんによってさまざまです。多動症のお子さんとうまく接するためには、一人ひとりの個性をしっかりチェックして認めてあげることです。
この記事では療育手帳の判断基準について、関東地方・関西地方に多くの教室を展開する児童発達支援・放課後デイサービス「TAKUMI」の事業部長である石垣が詳しく解説します!
目次
多動症の特徴とは?
多動症(ADHD)とは、「多動・衝動性の傾向が強い」「不注意に傾向が強い」「多動・衝動性と不注意が混在している」といった3つのタイプに分けられます。
個人差はありますが、「じっと座っていられない」「手足を頻繁に動かす」といった症状が見られるのが特徴です。
多動症の症状は、幼い子どもに見られる特徴と見分けが難しいため、幼児期に多動症と診断されることはあまりなく、就学期以降に診断されることが多いでしょう。
多動症は、特徴を知ることで子どもへのサポートがスムーズに行えるため、環境調整も可能になります。
多動症の子どもにはどのように対処すべき?
多動症の子どもは、じっとしていられないといった特性があることから、叱られたり忘れ物をしたり、失敗することも多く自信が持てなかったりする子も多いでしょう。
そのため、多動症の子どもには、以下の3つのポイントを抑えて対処することが大切です。
- できることに目を向ける
- 気が散らないためのサポートを意識する
- 動く時間と静かにする時間にメリハリをつける
それぞれ詳しく説明します。
できることを重点的に目を向ける
サポートが必要な子どもには、できないことに目が行きがちですが、できることを重点的に目を向けてあげましょう。
できないことばかり指摘されると、自信を失ってしなう可能があります。
できることに目を向け、「できた!」の成功体験を増やしてあげることやその際にしっかり肯定的な意見を述べてあげることにより次へのやる気につながるでしょう。
気が散らないためのサポートを意識する
衝動的な行動が多い子どもには、事前の声がけで期が散らないサポートが大切です。
たとえば、列に並ぶ前には「順番に並ぼうね」といった声がけを事前にすることで、次の行動を把握し衝動的な行動が抑えられるでしょう。
また、気が散らないように机周りや身の回りを整理整頓したり、なにか準備する際は一緒に声がけしたりしながら用意するのも効果的です。
動く時間と静かにする時間にメリハリをつける
衝動的な行動をする子どもは長時間の静止は難しい場合があります。
そのため、無理やり抑えようとすることは絶対に避け、途中、小休止を入れるようにしましょう。
小休止を入れることで、動く時間と静かにする時間にメリハリが付き、周囲との生活や環境が改善されます。
療育の現場で多動症の子どもと接するときに注意しているポイント
療育の現場で多動症の子どもと接する際は以下のポイントに注意しています。
- 複数のスタッフで子どもに対応する
- 保護者に家庭での状況や悩みを聞く
- 保育園や幼稚園などと連携を取る
動きたくて衝動的な行動を起こしそうな子どもには、声掛けを行ったり肩をさすったりすることも効果的です。
子どもの行動を理解していることを伝えつつ、ていねいに説明し、してはいけないことやしなければいけないことを理解させましょう。
「TAKUMI」で児童指導員を目指しませんか?
「TAKUMI」は、少人数制で子どもたち一人ひとりに合った療育を実施する児童発達支援・放課後等デイサービスです。
利用時間の中で楽しみながら、苦手なことを段階的に改善していくことを大切にしています。
各家庭との関わりも大切にしているため、寄り添ったサポートで支援しています。
関東・関西に多くの教室を展開しているため、興味を持たれたらぜひ下記よりお問い合わせください。
まとめ
多動症の子どもは、特性を理解したうえで対応することが大切です。
周りがサポートする際も、複数の人で見守ってあげる必要があり、一人ひとりに合わせた対処法で接することで環境も大きく変化します。
できることに目を向け、長所を伸ばす関わり方を心がけましょう。
≪発達障害の詳しい内容はこちらをチェック≫
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