公認心理師の年収は?給料を左右する3つの要素も解説

「悩みや不安を抱く人のサポートをしたい」と思い、公認心理師を目指している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし仕事にするなら、公認心理師になるとどれくらいの年収があり、自分が生活していけるのかを確認しておくことは重要です。

この記事では、児童発達支援・放課後等デイサービス「TAKUMI」の事業部長・石垣が、公認心理師の年収目安と、収入に影響を与える3つの要素についてご紹介します。

公認心理師の年収はどれくらい?

公認心理師の年収について、全体の分布と最頻値のほか、常勤・非常勤それぞれの目安をご紹介します。
ただし年収を左右する要素は多くあるため、あくまでも目安として確認しておきましょう。

 分布と最頻値(ボリュームゾーン)

厚生労働省が公開している「公認心理師の活動状況等に関する調査」をもとに、確認していきましょう。
公認心理師として勤務している方のうち、最頻値の年収は300~400万円未満です。

年収 割合(%)
100万未満 4.2
100~200万未満 8.1
200~300万未満 16.4
300~400万円未満 21.3
400~500万円未満 17.7
500~600万円未満 11.1
600~700万円未満 6.9
700~800万円未満 4.6
800~900万円未満 2.7
900~1000万円未満 1.5
1000万円以上 2.9

参照:厚生労働省「公認心理師の活動状況等に関する調査」

常勤・非常勤の年収

同資料では、常勤・非常勤の公認心理師の年収分布も公開されています。
常勤の最頻値は300~400万円未満となっている一方、非常勤は200~300万円未満が最多です。

年収区分 常勤(%) 非常勤(%)
100万未満 0.7 8.8
100~200万円未満 1.3 16.7
200~300万円未満 9.4 25.1
300~400万円未満 20.7 22
400~500万円未満 20.6 14.1
500~600万円未満 15.2 6.2
600~700万円未満 9.8 3.3
700~800万円未満 7.4 1.2
800~900万円未満 4.5 0.4
900~1000万円未満 2.4 0.1
1000万円以上 4.9 0.2

参照:厚生労働省「公認心理師の活動状況等に関する調査」

公認心理師の年収を左右する要素

公認心理師の年収を左右する要素として、雇用形態・勤務先・キャリア年数の3つが挙げられます。

 雇用形態

資料をもとに計算した公務員の月額報酬と年収(ボーナス4.5ヶ月分で計算)は、下記のとおりです。
公認心理師全体における年収の最頻値が300~400万円未満だったことを踏まえると、比較的高い傾向にあるといえます。

 勤務先

勤務先の分野も、年収を左右する重要な要素です。
分野別における公認心理師の年収の最頻値は下記のとおりとなっています。

  • 保健医療・福祉・教育:300~400万円未満
  • 産業・労働:400~500万円未満
  • 司法・犯罪:500~600万円未満
  • その他(大学・研究所):1,000万円

参照:厚生労働省「公認心理師の活動状況等に関する調査」

キャリア年数

需要の高い公認心理師のイメージとして「経験を重ねてきており、質の高いカウンセリングができる人」があります。
そのため、公認心理師として勤務してきたキャリア年数も年収に大きく影響します。
10年未満の公認心理師は年収300~400万円未満が多い一方、10年以上の公認心理師は年収400~500万円未満が最頻値です。
参照:厚生労働省「公認心理師の活動状況等に関する調査」

子どもの心に寄り添う「児童指導員」という選択肢

公認心理師は「必置資格ではない」「業務を独占できる資格ではない」などの理由で、給与が低かったり正規雇用が難しかったり、生業としていくのにたいへんな面もあります。
公認心理師としての就職が難しいときには、児童指導員という選択肢も検討してみましょう。

児童指導員は、子ども一人ひとりに寄り添ったサポートをする職種です。
放課後等デイサービス・児童発達支援施設の「TAKUMI」では、心理学を学んだ方を対象に児童指導員を募集しています。
子どもを対象としたサポートにご興味のある方は、ぜひ「TAKUMI」や「RECRUITING SITE」をご確認ください。

まとめ

公認心理師は、300~400万円未満の年収を獲得している方が多い傾向にあります。
ただし、雇用形態や勤務先、キャリア年数といったさまざまな要素によって異なるため、一概にはいえません。
年収として得られる目安の金額を把握し、キャリア選択のお役に立ててください。

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