公認心理師とは、心の専門家ともいえる職種です。
専門的な知識やスキルが求められるため、各種施設や企業で正式に「公認心理師」として勤務するにあたり、国家資格を取得しなければなりません。
この記事では、児童発達支援・放課後等デイサービス「TAKUMI」の事業部長・石垣が、公認心理師とはどのような職種なのか、資格取得の要件を満たすルートについてご紹介します。
目次
公認心理師になるには!国家試験の受験要件を解説
公認心理師は、2017年に施行された「公認心理師法」によってできた、心理職ではじめての国家資格です。
保健医療・福祉・教育などの幅広い分野で活躍できる、心の専門家という位置づけにあります。
国家試験の受験には、受験資格の要件を満たさなくてはなりません。
この章では、3つの主なルートについて解説します。
国内の四年制大学+大学院ルート
国内の四年制大学と大学院で履修する場合は、下記の1.と2.の双方を満たさなければなりません。
- 四年制大学で、公認心理師法に指定される25科目を履修
- 大学院で同法律に指定される10科目を履修
ただし、大学が公認心理師資格取得のために必要なカリキュラムに対応していても、大学院では対応していない場合があります。
その場合、新たに公認心理師資格取得に対応している大学院を探して進学しなければならないため、勉強に集中したい方は大学・大学院で一貫して学べる大学を選ぶのがよいでしょう。
また、指定カリキュラムを履修したり見学に行ったりする際に、定員が設けられている場合もあります。
受講者数や受け入れ体制によっては、スムーズに単位取得ができない可能性があることも把握しておきましょう。
国内の四年制大学+実務経験ルート
四年制大学を卒業後、施設で実務経験を積むルートを選ぶ場合は、下記の1.と2.の双方を満たす必要があります。
- 四年制大学で、公認心理師法に指定される25科目を履修
- 同法律で定められた施設で2年以上の実務経験を積む
実務経験を積んで、受験要項を満たせる施設は「プログラム施設」と呼ばれています。
しかしプログラム施設の数は、東京都・北海道・岡山県など、全国で9施設のみです。(※2024年5月時点)
応募してもスムーズに実務経験を積めるわけではないため、時間がかかることを前提に考えておきましょう。
海外の大学に通学ルート
パターン | 要件 |
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海外の大学・大学院 |
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大学・大学院・施設の所在について、それぞれ国内・海外かによってパターンが分かれます。
その際、ケースに応じて定められている履修時間数が異なるため、あらかじめ十分に確認しておきましょう。
また、公認心理師法が施行された2017年9月15日以前に大学・大学院で学んだ方を対象に、特例措置も設けられています。
該当する方で、公認心理師の取得を目指したい方は、厚生労働省の公開する「公認心理師試験の受験を検討されている皆さまへ」をご確認ください。
子どもの心に寄り添う仕事をするなら「TAKUMI」
公認心理師に興味がある方の場合、「人の心に寄り添いたい」「心の健康問題を解決するお手伝いがしたい」といった思いがあるのではないでしょうか。
とはいえ、資格を取得し、公認心理師として勤務するための道のりは容易ではありません。
ここまで確認して「資格取得のハードルが高い」と感じた方は、ぜひ児童指導員という選択肢もご検討ください。
≪児童指導員を詳しく知りたい方は下記の記事をチェック≫
児童指導員とは?仕事内容・勤務場所・資格についてわかりやすく解説
≪児童指導員さんへインタビューしてみました。現場の生の声をききたい方は下記をチェック≫
児童発達支援・放課後等デイサービス「TAKUMI」では、子どもたちひとりひとりに寄り添い、運動を通じてより健やかな発達を促す取り組みをしています。
児童指導員は、公認心理師と同様に、心理学の知識が求められる職種です。
気になった方は、ぜひ「TAKUMI」もしくは「RECRUITING SITE」をご確認ください。
まとめ
公認心理師は心の健康に対する専門職で、心理職初の国家資格です。
資格を取得することで、病院やクリニックをはじめとしたさまざまな施設で勤務が可能になります。
公認心理師を目指すルートは複数あるため、これからの取得を志す方は、慎重に検討しておきましょう。
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